今日も暑い一日でしたね。
6月とは思えないような強い日差しで、外を少し歩くだけで汗がにじみました。
それでも、ふと吹いた風が思いのほか涼しくて、なんだか少し救われたような気がしました。
その瞬間、なぜか昔のことを思い出したんです。
誰かが言っていた「暑いときこそ、よく笑っていれば乗り越えられる」という言葉。
どこで聞いたのか、誰に言われたのか、はっきりとは思い出せません。
けれど、その言い方や、ちょっとおどけたような口調だけが、やけにリアルに浮かんできました。
おかげで、さっきまでのしんどさが少しだけやわらいで、
知らず知らずのうちに、口元がゆるんでいたような気がします。
記憶の中の言葉って、不意に心をあたためてくれることがありますね。
きちんと意識していたわけではないのに、ちゃんと心の奥に残っていて、
必要なときに、そっと顔を出してくれるような。
今日が特別な日だったわけではありませんが、
そのひとつの思い出のおかげで、なんとなく「いい一日だった」と思えました。
あたたかい記憶というのは、きっと、何でもない日を静かに支えてくれるものなのかもしれません。