Diary

梅の香りと、思い出の断片たち

街を歩いていたら、ふとやわらかな梅の香りがしました。
花の姿はまだ見えなくても、春が近づいてきているのを、匂いがそっと教えてくれます。

この時期になると、不思議といろんなことを振り返りたくなります。
あの人は今、どうしているかな。昔こんなことあったな。──そんな記憶が、ふいに胸をよぎります。

「思い出す」という行為は、決して過去にとらわれることではなく、自分が何を大切にしてきたかを確認することだと感じています。

そして、思い出すことで「これから」の輪郭が少しずつ見えてくることもあります。
たとえば、家族と過ごす時間の意味や、お墓の在り方を見直すきっかけになることもあるでしょう。

季節の変わり目は、心がやわらかくなるとき。
そんなときこそ、自分自身や家族の未来について、そっと思いを巡らせてみるのもいいかもしれません。

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