Diary

短冊に書かなかった願いごと

七夕が近づくと、どこか懐かしいような、落ち着かない気持ちになります。
小さいころは、願いごとを書いて笹に結ぶのが楽しみでした。
「アイスをいっぱい食べられますように」とか、「走るのが速くなりますように」とか。今思えば、ずいぶん素直でした。

大人になった今は、もう短冊に願いを書くことはありません。
でも、心の中では、毎年ひとつだけ、“書かない願い”がある気がします。
それは誰にも見せないし、言葉にも出さないけれど、
毎年同じような願いが、静かに浮かんでくる。

誰かの幸せだったり、静かな安らぎだったり。
もしかしたら、それはもうこの世にいない誰かに向けての、
「変わらずここにいますよ」という、ただの報告なのかもしれません。

短冊には書かなくても、ちゃんと届いているといいな。
そんなことを思う七月のはじまりです。

短冊に書かなかった願いごと

七夕が近づくと、どこか懐かしいような、落ち着かない気持ちになります。
小さいころは、願いごとを書いて笹に結ぶのが楽しみでした。
「アイスをいっぱい食べられますように」とか、「走るのが速くなりますように」とか。今思えば、ずいぶん素直でした。

大人になった今は、もう短冊に願いを書くことはありません。
でも、心の中では、毎年ひとつだけ、“書かない願い”がある気がします。
それは誰にも見せないし、言葉にも出さないけれど、
毎年同じような願いが、静かに浮かんでくる。

誰かの幸せだったり、静かな安らぎだったり。
もしかしたら、それはもうこの世にいない誰かに向けての、
「変わらずここにいますよ」という、ただの報告なのかもしれません。

短冊には書かなくても、ちゃんと届いているといいな。
そんなことを思う七月のはじまりです。

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