小学6年生の娘が、ずっとほしがっていたスマホ。
「ちゃんとルール守るから」
「使いすぎないから」
何度も何度もお願いされて、ついに持つことになりました。
渡した瞬間のあの顔。
キラキラしていて、ちょっと誇らしげで。
ああ、成長したなあと思いました。
でも。
その日から、少し変わったことがあります。
リビングでの会話が、少し短くなりました。
「今日ね…」が、
「うん、まあね」に。
ソファに並んで座っていても、
視線は画面の向こう。
少しだけ、さみしい。
正直に言うと、ちょっと複雑。
でも、ふと気づいたんです。
私もそうだった。
初めて携帯を持ったとき、
何をするわけでもなく、
ずっと触っていた。
意味もなく開いて、
意味もなく閉じて、
それだけで楽しかった。
きっと娘も今、
世界が広がっている途中。
友達とのやり取り。
新しい情報。
自分だけの空間。
会話が減ったわけじゃなくて、
“選択肢”が増えただけなんですよね。
それでも、夜になると
「これ見て」と画面を差し出してくる。
一緒に笑う。
ちゃんと、共有はしてくる。
形が変わっただけで、
つながりは消えていない。
少し寂しくて、
でもちゃんと嬉しい。
スマホを持った日は、
娘の成長記念日。
そして私は、
“今まで通りじゃなくてもいい”と知った日。
会話の量より、
ふとした共有の瞬間を大事にしていこう。
そう思えた出来事でした。